事前意思表明書

適切な意思決定支援に関する指針

当院では、患者様が終末期に向けて適切な意思決定をすることができるよう指針を定めます。

  • 患者様の状態に応じた専門的な医学的検討を経て、医師等の医療従事者から適切な情報の提供と説明を行います。
  • 患者様やご家族が意思決定をするうえで、多専門職種(医療・介護従事者)と十分な話し合いが行えるようにします。
  • 時間の経過、心身の状態の変化や医学的評価の変更等に応じて患者様の意思が変化しうることを踏まえ、その都度繰り返し話し合いが行われるようにします。
    又、その内容は診療録へ記録し、医療・ケアチームで情報共有します。
    ※ 医療・ケアチーム とは、医師、看護師、ケアマネージャー、介護職員が含まれます
  • 患者様自らが意思を伝えられない状態になった場合には、あらかじめ定めた代理判断者と十分な話し合いを行い 患者様にとっての最善の方針をとることとします。
  • 患者様自らが意思を伝えられない状態で代理判断者等がいない場合は、医療・ケアチームが十分な話し合いを行い 患者様にとっての最善の方針をとることとします。
  • 人生の最終段階における医療・ケア行為の開始・不開始・内容変更、中止等は、医療・ケアチームによって 医学的妥当性と適切性を基に慎重に判断いたします。

新緑ホームケアクリニック 院長

 

意識がある時は、医療の進め方について病状の説明を受け、治療方針について自分で判断し決定することが出来ますが、意識がない時は、ご家族や、身内の方が医師の方針を聞き決定する事になります。

普段から、緊急時の医療について話し合っている方は少なく、医療提供者に「お任せします」という場合が多くなってしまいます。

ご本人が望んでいなかった、人工呼吸器につながったり、胃瘻を作ったりということにもなります。そこで、欧米では入院時や、老人ホーム入所時に事細かに緊急時の治療方針を、あらかじめ記入する方法が行われております。

日本でも、尊厳死協会がこの方針に沿って文書化を進めておりますが、なかなか多くの方の利用を得ていないようです。

事前意思表明書

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豆知識

  • ERとは
    ERは救急室(Emergency Room)の略語であり、本来は診療スペースを意味していますが、北米型の救急診療が、ERあるいはER型診療として本邦で注目されはじめました。
  • ICUとは
    ICUは、Intensive Care Unitの略で集中治療室と呼ばれ、内科系・外科系を問わず呼吸、循環、代謝そのほかの重篤な急性機能不全の患者を収容し、強力かつ集中的に治療看護を行う部門です。